アサヒビール大山崎山荘美術館
     
 

   
   

山荘とモネと言葉

大山崎山荘美術館。モネの「睡蓮」が展示され、そして、庭には睡蓮の池。ちょうどこの睡蓮が咲く時期にあわせ、「共有、共感」をコンセプトに、山荘全体で行われたイベント。美術館、庭、池などいろいろな場所で、展示やパフォーマンスが行われました。

彫刻家の金沢健一氏、美術家の小山田徹氏をはじめ、我々グラス・マーケッツは、月に1回(第二土曜日)に、館内外を移動しながら、モネ・睡蓮・庭などを題材に朗読させていただきました。

期間=03年6月17日(火)〜9月7日(日)
場所=アサヒビール大山崎山荘美術館

朗読:佐野真希子・中野まみ・田中文
音楽:原澤孝之
構成:池田長十

 
『山荘の時間』
ガーデン〜睡蓮2003〜
 


(田中文)
「アートなグラス・マーケッツ!?」と普段の私らをご存知な方なら、誰もが思ったはず。実際、山荘に見に来た私の友人は、「インテリな香りがした」と笑っていた。これってラッキー。

場所は大山崎、緑豊かな素敵な山荘。お客様も私たちを見に来るのではなく、メインは建物と芸術作品。もちろん客層も幅広い。そんななかで、どのようにグラス・マーケッツを表現するか。そして金沢氏の作品とどのように絡むか。時間は短いが悩みは多かった。

安藤氏建築の新館、山荘のテラス、・・・私たちが普段やっている場所とは一味違った空間。素敵でした。


(中野まみ)
これから3ヶ月のイベントがいよいよスタートです。今回は、実際にモネが知人にあてたと言われる手紙をワタシたちなりにアレンジした作品を朗読してみました。普通に手紙のやり取りを読んでも面白くないし… ということで、手紙の原文はそのままで、受取人は、ワタシたちグラス・マーケッツとして、モネに宛ててお返事書いてみました。

100年も前の過去の人間と、現在生きている人間との会話って、なんとなくロマンチックだと思いません?しかも花々が咲き乱れる庭園に思いを馳せる…その設定は、まさにワタシの大好きなメルヘンの世界!!そして、そのやりとりを彩るのが、実際にモネの庭園に行ったことのある画家・横尾忠則氏のエッセイ。庭園に行った時の衝撃と感動を綴った文章もドラマチックで、これまたイイ感じなのです。

これを金沢健一さんの作品『家族の食卓』の前で読みました。この作品、テーブルが鉄板の破片の組み合わせになっていて、それを木のボールで叩いてみると、さまざまな高さの音がするというものです。これを実際に叩きながらの朗読。

なんと言ってもぶっつけ本番です。段取りも何もあったもんじゃない。佐野は途中、本気で机を叩き始め、うーんどうやって太刀打ちしようかと考えてるうちに終わるし、二人の意味のない(?)行動により、どんどんワタシの前にボールが集められ、これまた追い詰められるし…とにかく放心状態になることしばしば。まあ、これがライブの面白さなんですけど。

   

オープニング・レセプションパーティ(03.6.17)
  
  

 
   
パフォーマンス01(03.7.12)
  
  
 
   
パフォーマンス02(03.9.6)
  
 
   
パフォーマンス03(03.9.7)