『声を出す』
毎日私たちは何気なく声を出しています。本当に何気なく。そこで一度考えてみます。今、自分の出している声は自分らしい”よい声”なのでしょうか。すると、今度は「”よい声”とはなんなのか」ということになってきます。そのように意識するだけでどんどん疑問が湧いてきます。自分らしい声を探すために自分の体はどのように使われているかという疑問も。これはもちろん声を出す部分(声帯)だけではなく、顔など体全体としての意味です。声を出すという点では日常生活で自分の体で使っていない(意識していない)ところを発見すると思います。これも非常に楽しいものです。

『作品を読む』
次にさまざまな作品を読んでみます。自分の好きなジャンルのものを読むのももちろんよいのですが、こちらが用意するもの、または、参加者の方が持ってきてくださったものなど、ジャンルにとらわれず、まず声に出してみます。全部同じ読み方じゃ、面白くないですよね。新聞、雑誌、エッセイ、絵本などなど声に出してみて初めて自分の心の中に持っている作品へのイメージを具象化することにもなります。なんとなくではなくはっきりとイメージすることで作品がより深いものになり、朗読も魅力的になるのです。声のトレーニングだけではなくイメージをすることのトレーニングです。

『伝える』
最後に自分らしい声で作品を朗読します。そのときに重要なのは自分がイメージしているように相手に伝わっているのかという点です。どんなにこちらがイメージしていても相手に伝わらなかったらとても寂しいものですから。
まずは、日常生活でも自分の声、話し方、他人の声、話し方をじっくり観察してみてください。参加くださる方はこれを参加前の下準備としていただけると幸いです。