イギリスの架空の町トーン・チェスターにあるGホテルが舞台。そこにやって来た6人の人物。カンヅメとなった作家、その編集者、新進の画家、休暇を楽しむ助教授、実直な給仕、そして刑事……。そこへ盗難事件が発生。絵画が盗まれ、原稿が盗まれる。果たして犯人は? この6人の中に必ずいる……。

しかし、本当の謎は、盗難事件ではなく、ホテルに滞在する6人の共通点。この6人には、ある共通点があり、そしてそれが奇妙に繋がっていた……。


コナン・ドイル、アガサ・クリスティなど有名ミステリ作家を輩出した英国を舞台に、グラス・マーケッツが仕掛ける盲点を付くupsetな謎物語。「朗読」と「芝居」、そして「映像」。追い詰められる密室舞台と、追い詰めるムービング・ピクチャー。朗読と映像が同時進行する仮設劇場<WA>特別編!

 
 
日時:2005年5月31日(火)・6月1日(水) 両日とも、pm8:00開演(pm7:30開場)
上演時間:約70分
料金:2.000円 当日=2.300円(日時指定)
会場:大阪現代演劇祭 仮設劇場WA
 
朗読=佐野真希子・田中文、ほか
脚本・構成=池田長十
音楽=原澤孝之
映像=Re-Wal
フライヤーデザイン=Marble.co
 

 

 

 

 

 

 

  (佐野真希子より)
今回の大阪現代演劇祭参加、いつものイベントから考えるとかなりの大所帯。映像チームから照明、音響までとにかく人数が多かった。準備から本番までいろんなことを決定していくのも大変だったけどその分満足感も大きかったなあ、としみじみ感じてます。

お客さんの感想でもあったんですが、「今回はお芝居みたいだったね」って演劇祭だもんー!と言いつつ私自身一番シンプルな感想は「お芝居したなあ」なんて・・・。

もちろん、スタイルは朗読の要素が多いのだけれど、動き、表情、読み方、を仮設劇場用にしたらあらら、非常に演劇的。個人的にも会場と演技のバランスを考えるいい機会になりました。

そして何より「私って女優!?」と思ったのは、実は演劇祭中、怪我をしていて体の調子が悪かったのだけれど、それでも舞台に立っている自分に「あ、これってよくテレビでよくあるパターンだ(古)!」って。ん?違うか・・・。

でもホントいろんな人の力を借りて出来上がった作品でした!



(田中文より)
やっと終わった〜というのが今回の一番の感想だったかも。仕込みを含め、怒涛の3日間。正直次の日からの社会復帰が危ぶまれるほど、今回は(というか今回も?)時間に流された。やっぱ大阪港は遠いよ!

平日にもかかわらず来てくださったお客様、ありがとうございます!!

不安いっぱいだったけど、結果大成功に終わり感謝です!私は今回ほどお客になりたかった公演はなかった。

仮設劇場とグラス・マーケッツ、Re-Wallとグラス・マーケッツ、照明とグラス・マーケッツ、・・・・客席で見たいっ!ステージ上で演じていても気になってしょうがないくらい、映像と光の力はすごかった。目に見えた色づけの魅力を実感。常に舞台後は興奮していた。

個人的には1日目にリベンジを果たし、興奮し過ぎて2日目はからまわり。やや奇妙な演技にはなったが一応満足。やっぱり好きやわ〜「カンヅメ」。