■No258 『「めんどくさい」を言わない月間』 中野まみ (2008/11)


急激に寒くなってまいりました。まだ、冬の匂いはしないけれど、押し入れから暖房器具を引っ張り出し、厚手の靴下もはいて冬支度。あ〜良い季節はあっと言う間です。
さて、いつも行く焼き鳥屋さんでの出来事。久しぶりのそのお店、少し寒くなってきているせいか、いつもよりお客さんが少ない。ので、バイト生が入れ替わり立ち替わりチラシを持って外で呼び込みをしている。その甲斐あってか、急激にお客さんが増え、それなりに忙しくなり始めた。そこに、トイレットペーパーをさげた、いかにも近所に住んでますよ!なおばちゃんが登場。遠慮がちに「ご飯食べていい?」。しかも焼き鳥屋なのにコロッケとおにぎりを注文する。焼き鳥丼ぐらいにすればいいのになあ〜と内心思う。
そうこうしているうちに、今度は、これまたいかにも日本初めて!京都初めて!な外国人2名が登場。外で食べたいから持ち帰りたいと話す。ポークだのビーフだのチキンのなんとかだの(多分、どこか部位のことを英語で言ってた)なんだかややこしい。焼き鳥屋なんだから鳥肉に違いないんだけどなあ〜とまたまた内心思う。

「あ〜めんどくさそう」とためいき。

そう、めんどくさい…が、最近のワタシの口癖なのです。

が、このお店の店長は違った。お茶のおかわりも嫌な顔一つせず、残ったものを持ち帰りたいと言うおばちゃんにも、おにぎりを丁寧にラップで包み、パックに入れ、さらにビニール袋に入れておばちゃんに渡す。外国人にもつたない英語でにこやかに会話する…。

最近、ことごとくふざけたお店にばかりあたっていた私。
11時半にと注文していたお弁当屋さん、取りに行ったらすっかり忘れ去られていた。40分も遅くなったのに、「ちょっと遅くなってしまったようでね」と言われ、ぶっちぎれた。宅急便屋さん、不在届を見て次の日のお昼に電話したらば、「さっきも行ったのに…」と言われ、夜間の配達をお願いしたら、「明日のその時間にして」と言われ、またまたぶっちぎれた。

そんなことが続いた後の出来事で、とってもとっても感心したのであります。イヤな出来事に出遭うより、イイことに遭遇するほうが、よっぽど自分を顧みることができる。「いやだあ、めんどくさい〜」を口癖にしているワタシの背筋がピンと伸びた出来事だった。ってなことで、「めんどくさい」を言わない月間を本日、この場をもって開始させていただきます。